十数年前、残念ながら子宝に恵まれなかった私の知人とお互いの家の話をしている時、そんな彼から『最初は要らんと思っとたけど、二階にもトイレ付けといたら良かったわー！』という心の叫びを聞きました。
その彼は大阪から高速道路を使って１時間３０分くらいで行ける兵庫県の山間部に住まれている方で、実家の近くに土地を購入されて一戸建てのお家を建てたのですが、奥様と二人暮らしになるのなら、トイレは一階にあれば十分だと考え、費用も安くなるため二階にはトイレを作らなかったという事でした。
新居が建ったばかりの頃はあまり不便さを感じなかったそうですが、何年か経つと二階で過ごす時間も多くなり、トイレのためにわざわざ一階に下りる事に煩わしさを感じるようになったそうです。
最近の戸建て住宅の場合、二階にトイレがあるのが主流になっていますが、３０年位前に建てられたお家の場合、二階にトイレがあるのは意外と珍しい事でした。
１．増設場所
二階にトイレを増設する場合、元々の間取りにもよりますが、費用や給排水工事の事を考えると、一階のトイレの上辺りに作るのが望ましいです。二階に洗面所が無ければ、トイレで使用する水を一階から引いてくる必要がありますし、使用後の汚水を流す排水管を繋ぐ場合も、一階のトイレで使用している排水管と近い方が工事個所も少なくなるので費用も安く抑えられます。逆に給排水管との距離が長くなると費用が高くなります。
２．工事内容
二階に洗面等の水回りが無い場合、新たに給排水工事が必要になりますし、設置場所に元々ある床や壁を解体した後の下地作り、トイレの換気用の窓・床・壁・入口ドアの造作と、換気扇や照明、コンセント設置の為の電気工事、造作した天井と壁のクロス貼り、床のクッションフロアー貼り、壁の外側に汚水を流す配管の設置、新しいトイレの取り付け等が必要になります。
ドアについては、開ける時にスペースを必要としない引き戸をお勧めしますが、スペースに余裕があれば好みに応じて開き戸も選べますので検討する価値はあると思います。
３．工期について
上記の工事を行うとすれば、おおよそ１週間～１０日程度の日数がかかります。バリアフリー化工事を合わせて行う場合、工期が延びる可能性がありますので注意が必要です。
４．費用について
設置するトイレのグレード「タンク式トイレ」「タンクレストイレ」や各種オプションにもよりますが、上記の工事内容で５０万円～１００万円位が必要になります。タンクレストイレは値段が高くなりますが、タンクが不要な為場所をとらないので増設の場合には適しています。 バリアフリー工事を行う際は別途費用が発生しますので、その点についても事前の打ち合わせが必要です。
まとめ
今回のコラムは、二階にトイレの増設をお考えの方の参考になればと思い書いてみましたが、少しでも読んでいただいた方の参考になれば幸いです。
二階にトイレを設置することにより、生活の中のストレスを軽減できる可能性がありますので、ご検討中の方はお気軽にご相談ください。
当社では、各種リフォームについてもさまざまなご相談を承っております。
水回り工事に関する実績も多くありますし、仕上がりの綺麗さや、機能的に充実したリフォームをお考えの方は、ぜひとも住まいのホームドクター「株式会社グローone」のホームページからお問い合わせください。
