フルリノベーション(マンション)

マンションのフルリノベーションのトレンドやアイデア事例とは?

マンション市場のトレンドとして、新築マンションを購入するという選択肢以外に、フルリノベーションすることを前提に中古物件を購入する人たちが、近年増えてきています。また、この中古住宅+リノベーションの市場は、今後も更に活発化していくと予想されているのです。
そこで今回は、マンションのフルリノベーションが選ばれる理由や、参考にしたいアイデア事例をご紹介します。現在、マンション購入で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. リフォームとリノベーションの違いについて

リフォームとリノベーションは、一見同じものと思いがちですが、どのような違いがあるのでしょうか?一般社団法人リノベーション協議会では、違いを以下のように定義しています。

リフォーム
老朽化した建築物の原状回復のため修繕 / 不具合箇所への部分的な対処

リノベーション
機能や価値向上のための改修 / その住宅での暮らし全体に対処した包括的な改修

つまり、リフォームは老朽化したところを原状回復するのに対して、リノベーションは大規模工事を行うことで、住まいの性能や機能を新築よりも向上させて価値が高まることを意味しています。

2. マンションフルリノベーションが選ばれる理由は?

今なぜ、マンションのフルリノベーションが選ばれるのか、代表的な3つの理由についてご紹介します。

ライフスタイルに合ったこだわりの住まいを手に入れられる

新築マンションは、間取りや内装・設備などが基本的には決められています。それに対して、フルリノベーションでは、まっさらな状態から間取りや内装などを自由に考えて設計できます。つまり、自分の家族構成やライフスタイルに合わせた、住まい作りをすることが可能となるのです。近年は、住まいや生活スタイルに対する価値観が多様化していることから、フルリノベーションを選択する人たちが増えている傾向にあるものと考えられます。

2-2. リノベーション費用とのトータルコストが新築物件よりも安く購入できる

2022年8月の新築マンションの戸当たり平均価格は、首都圏で6,102万円、近畿圏で4,295万円との調査結果があります。
一方、中古マンションの戸当たり平均価格は、首都圏で4,280万円、近畿圏で2,575万円となっているのです。
このように新築マンションと中古マンションでは、1,700~2,000万円近くの価格差のあることが、調査データからも分かります。つまり、中古マンションを購入して、仮に1,000万円ほどのリノベーション費用をかけたとしても、トータルコストが新築マンションよりも安く済むのです。新築マンションより安い費用で、自分たちの思い通りの住まいに、新築同様の状態で住めるのは、大きなメリットとなるでしょう。

2-3. 資産価値を上げることができる

一般的に、新築マンションは築15年で、約50%の資産価値が下がると言われています。しかし、その後は、築20~25年くらいを境に横ばいになる傾向です。つまり、新築マンションより中古マンションの方が、資産価値の目減りが少ないと言えるのです。さらには、リノベーションをすることで、資産価値が高まり、その状態から大きく目減りすることなく資産を維持することに繋がります。

3. 参考にしたいマンションフルリノベーションのアイデア事例をご紹介

マンションのフルリノベーションでは、部屋の間取りなども自由度高く設計することが可能です。そこで、フルリノベーションだからこそできる住まい作りのアイデアについて、とくに近年人気となっている3つの事例をご紹介します。

3-1. ワークスペースを作る

新型コロナウイルスの影響により、多くの企業が社員の在宅勤務を推進しました。その結果、リモートワークの環境が整うとともに、人々の働き方に対する意識も大きく変わりました。そのため、アフターコロナの社会においても、引き続き在宅勤務の普及が予想されます。このような私たちの働く環境の変化もあり、自宅に書斎やワークスペースを設ける家庭も増えてきました。自宅にワークスペースを作るうえで考慮したい点は以下のようなところとなります。

  • 音が遮断された環境(オンラインミーティングの際に周りの音が入らない)
  • 夏や冬にスペースを締め切っても快適な室温や湿度が保たれる
  • 外気が取り込める
  • 必要な作業スペースが確保できる
  • LANコネクターや電源などのインフラがある

とくに音が遮断された環境の必要性は、自宅でオンラインミーティングをしたことがある方は、誰しも経験して感じているところでしょう。家族の声や生活音が入ってこない、あるいは仕事上の話をしている声が同居している家族に聞こえないようにする、などの環境構作りは、在宅勤務においてはとても大切です。また、このような環境作りの観点から、ワークスペースを閉め切れる個室環境が必要となります。夏や冬でも室温や湿度が調整できる設備や、外気が取り込める窓や換気口なども、あった方がよいでしょう。

3-2. 広々としたリビングルーム

開放的な広々としたリビングルームを取り入れるスタイルは、以前から人気となっています。個室や寝室は最低限にし、リビング・ダイニング・キッチンが一間続きの広い空間で、家族みんなが思い思いに過ごすスタイルです。また、キッチンもフルフラットの対面キッチンにすることで、LDKがより開放的に広く感じられ、併せて人気となっています。コロナ禍により、自宅で過ごすことが増えた方も多く、家族が一緒に広い空間で過ごせる環境が、より重要視されるようになりました。そのことが、このようなトレンドの加速に影響しているのでしょう。

3-3. ウォークスルークローゼットなどの機能的収納空間

収納スペースを自由に設定できることも、フルリノベーションのメリットです。中でも、ウォークスルークローゼットのような機能的な収納空間は、とても人気です。快適な住まいを作るためには、効率のよい生活動線を意識することは、リノベーション成功の重要な要素となります。ウォークスルークローゼットは、クローゼットに2か所以上の出入り口を作ることで、通路と収納スペースの兼用ができ、大変便利です。
たとえば、寝室と洗面・浴室の間にウォークスルークローゼットを設けることで、着替え・手洗い・入浴・洗濯などの動線がとても効率的になります。また、趣味や衣類のアイロンがけなどの作業部屋と、ウォークインタイプのクローゼットを兼ねた部屋作りなども、機能的な収納空間として人気となっています。

4. まとめ

マンションのフルリノベーションは、新築マンション購入以外の選択肢として、一つのトレンドを確立しつつあります。生活スタイルの多様化に伴い、今後も多くの人たちに、こだわりの住まい作りが選ばれていくこととなるでしょう。
関西エリアでマンションフルリノベーションをご検討の方は、ぜひ「株式会社グローone」にご相談ください。当社は、「住まいのホームドクター」をスローガンに、ご依頼いただいたお客様に全力で寄り添い、親切・丁寧な施工をお届けしております。