古民家リノベーションについて

古民家のリノベーションで知りたい外観の特徴とは?

家屋にふさわしい建材も解説

古民家を購入し、リノベーションをすることで古い日本家屋を快適な居住空間にする人が増えています。古民家を現代にあった家にするにはリノベーションが欠かせません。なかでも外観は古き良き日本家屋を象徴するだけでなく、壁や屋根に使う建材によって住み心地も変わります。本記事では古民家に使われている外観の建材や古民家に多く用いられる特徴を解説します。

1. 古民家リノベーションの魅力

古民家とはただ古い家屋ということではなく、築50年以上経過した建物のことを指します。加えて、しっかりとした柱や梁があり、釘や金物などを使わない伝統的な作りの建造物という定義があるのです。古き良き日本の古民家は懐かしさと落ち着きがあり非常に人気です。現代人には新鮮に感じることもあるでしょう。

しかし昔の生活様式と異なる現代では、古民家をそのまま利用するには不便な点が数多くあります。建物の修復が必要なほか、キッチンの動線が悪かったりトイレやバスルームが古すぎて使えなかったりということもあります。

昔と比べて家電製品にあふれている現代ではコンセントの数が足りないといった問題もあるでしょう。不便な点を今の生活にあうようにリノベーションすることで、古民家でも暮らしやすく不自由のない住宅に生まれ変わることができるのです。

2. 古民家をリノベーションする際に知っておきたい外観の特徴

古民家は内装もさることながら、趣のあるどっしりとした純和風の外観も魅力でしょう。

古民家をリノベーションする人の多くは元の基本的な構造はそのままに、伝統的な日本家屋の外観を再現したものがよく見られます。ここでは古民家に多く用いられている建具などの特徴を紹介します。

すべての古民家に備わっているわけではないものの、これらがあることで伝統的な日本家屋らしさがより引き立つでしょう。

2-1. 縁側

古民家には縁側が設けられていることが多く、リノベーションの際も取り壊さずにリフォームすることがよく見られます。現代の住宅では庭が狭く縁側を見る機会が減ったせいか、ゆったりくつろいで季節を感じられる古民家の縁側は新鮮味があり重宝されるのでしょう。縁側がない古民家にはもちろんリノベーションで新設もできます。

2-2. 引き戸

昔ながらの日本家屋は引き戸の玄関が基本です。間口の広い引き戸があることで古民家特有の土間にも入りやすく、扉が邪魔にならないことも利点です。バリアフリーとしても使い勝手のよい引き戸の玄関は、将来的なことを考えても利便性が高いといえます。

2-3. 格子

木材を縦横に組んだものを格子といいます。伝統的な格子は古くから日本家屋に使われており、汎用性の高さからさまざまな用途で使用されます。玄関の引き戸が格子戸になっているものも多いのです。格子窓を取り入れれば、格子を通して外に漏れ出る明かりが温かく幻想的です。
また、格子は目隠しとして設置しても閉塞感がないため見た目も損なわれず、美しい外観を保つことができます。

3. 古民家の外観リノベーション【屋根の特徴】

ここでは古民家の屋根に多く使われている建材の種類をご紹介します。古民家の屋根に使われているのは主に茅葺き、日本瓦、ガルバリウム銅板です。

3‐1. 茅葺き

古民家の特徴のひとつとして茅葺き屋根が挙げられます。茅とは屋根材に使う植物の総称のことで、イネ科のススキやアシなどを使うことが多いのです。
茅葺き屋根は断熱性に優れており、夏は涼しく快適に過ごせるという特徴があります。また、油分を多く含むイネ科の植物は、水をはじく性質があることから高い防水性を持っています。しかし現在は簡単に葺き替えできる環境や職人が減少しており、茅葺き屋根の古民家は限定的なものでしょう。

3‐2. 日本瓦(和瓦)

古民家の屋根として多く使われているのが日本瓦です。セメントが主成分の瓦とは違い粘土でできている日本瓦は、水が染み込まないため塗装をする必要がありません。
屋根を葺き替える際、以前使っていた日本瓦は状態が良ければ再利用することができます。経済的にも環境にも優しいエコな瓦といえるでしょう。耐久性に長けているため、メンテナンスもほとんど必要ないというところも魅力です。

3‐3. ガルバリウム鋼板

リノベーションした古民家には瓦ではなくガルバリウム鋼板が使われていることもあります。こちらは銅板に金属加工を施したもので現代風のテイストではあるものの、瓦のようなデザインもあり人気の屋根材です。瓦屋根とは違い軽量で耐震性に優れます。また、金属加工を施しているためサビにくく、防水効果も高いのが特徴です。

4. 古民家の外観リノベーション【外壁の特徴】

古民家の外壁には純和風の風情が感じられる漆喰や板張りの建材が人気です。

4‐1. 漆喰

漆喰は昔ながらの塗り壁材で、古民家をリノベーションする際にも外観の雰囲気を損なわない趣のある壁材として好まれます。高級感のある漆喰壁は城や神社仏閣などに古くから使われており、伝統的な建材です。

4-2. 板張り

板張りはその名の通り外壁に木材を張ったものです。板張りの外壁は経年変化によって味わいが増していくのも楽しみのひとつでしょう。また、傷んだ時は一部だけを取り替えることでメンテナンス費用が押さえられるのもメリットです。

5. まとめ

古民家外観は自然素材が多く使われ、古き良き日本の伝統を受け継いだデザインが見受けられます。外観はリノベーションをすることで昔の日本家屋の風情が美しくよみがえります。古民家の外観の伝統的な特徴を知っていれば、その魅力を最大限に引き出せるリノベーションが実現するでしょう。
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