今年印象に残った工事について

     

2023年、お陰様で今年も多くのお仕事のご依頼を頂き、マンションの大規模改修工事から、手すりの取付けまで、大小様々な工事をさせて頂きました。
その中でも特に印象に残った工事が、株式会社KEN(ドッグヘアースタジオKEN)様の店舗改修工事です。
 ドッグヘアースタジオKEN様は、大阪国際空港(伊丹空港)の近くにあり、ご旅行の際や引っ越しの際に多くの方が利用されるペットホテルで、犬・猫の美容関係はもちろん、ヘビちゃんの輸送やミーアキャット・チンチラのお預かりまで、ペットに関する事なら安心してお任せできる、リーズナブルな料金設定で有名なペットサロンです。
 つい最近完了した工事というのもありますが、工事前にオーナー様のご希望をお聞ききし、それに対して様々なご提案をさせて頂いた案件であり、予算内で工事が完了し、オーナー様から感謝と喜びの言葉を頂けたことも印象に残った理由の一つです。

1.オーナー様のご要望


今回の改修工事で、オーナー様のご要望は大きく分けて三つありました。
(1) 来店されたお客様の為に、店舗入り口に遮音されたスペースを作ってもらいたい。
(2) 店舗内の動線が悪いので、店内のレイアウトを変更してほしい。
(3) お店の外観にレンガ風のタイルを貼って、遠くから見た際にも目立つようにしてもらいたい。

2.工事内容と効果


(1)店舗の入り口正面にある既存のカウンターを残したまま、カウンターの奥側と入口の左側に壁を造作し、左側の壁にはスライドドア(引き戸)を取り付けました。それにより、店舗の入り口に遮音されたスペースを確保し、来店されたお客様とフリースペースにいるペット達のストレスを少しでも減らすようにしました。また、壁を作った事により、入口のドアを開けても店内に外気が直接入って来なくなるので、冷暖房効果が上がりました。

  

(2)店舗内の壁際中央に中型犬・大型犬用の犬小屋があることにより、動線が悪くなっていたので、デッドスペースになっていた店舗入り口側の壁に犬小屋を移設しました。移設することにより動線が確保され、余分なデッドスペースが少なくなったお陰で、ペット達が自由に走り回れるフリースペースも広くなりました。

   

(3)建物の外壁に、白・赤・青・緑色の塗装がされた鉄板が使われており、遠くから見た際にあまり目立たないうえに無機質な冷たい感じがしていたので、最適な施工方法を提案し、店舗正面の外壁に暖色のマジカルブリック(モルタル製の茶色系レンガ風タイル)を貼って、店舗正面の壁に統一感を出し、遠くから見ても店舗が目立つようにしました。

    

3.施工の実施について


  今回の工事は、普通のお宅や飲食店等の店舗と違い、ペットサロンというお客様にとって家族同然の大切なペット達の近くで作業を行うため、ペット達になるべくストレスを与えないように、店舗内では大きな音を立てないように細心の注意をしながら工事を行いました。
最初のうちは、私たちの顔を見るたびに吠える臆病な子もいましたが、工事が進み何度も顔を合わせているうちに吠えなくなり、心を許してくれた気がしました。(笑)
 今回は、内装工事だけでなく店舗正面の外壁工事もやらせていただきましたので、足場の組立・タイル施工面のサンダー研磨・鉄板用ボンド塗布とマジカルブリック貼りつけ施工と隙間の目地施工・仕上げ作業・足場解体と沢山の工程がありましたが、職人さん達としっかり打ち合わせを行い、工事実施の際はスピーディーに、いつもより音に注意しながら作業をしてもらいました。

まとめ


今回のコラムは、案件数としては少ない方の店舗改修工事について書かせていただきました。
当社は「住まいのホームドクター」であることをスローガンにかかげ、各種リフォームについても様々なご相談を承っておりますが、今回の工事のように、お住いだけでなく、飲食店や各種店舗のリフォーム工事も数多く手掛けております。
建築のプロだからこそ出来る、提案力や施工技術力の高さで、お客様のお悩みや困りごとを全力で解決させて頂きます。
来年もお客様の希望に全力で向き合い、お客様に喜んでいただける工事を行いますので、仕上がりの綺麗さや、機能的に充実したリフォームをお考えの方は、ぜひとも「住まいのホームドクター」株式会社グローoneのホームページからお問い合わせください。